◆文化財紹介
  五十嵐家住宅護徳寺観音堂長楽寺観音堂さすらいの丘新宮盛俊伝承の塚菱形全海堂平瀬・夏渡戸の鍾馗さま草倉銅山跡平瀬トンネル
   歴史散歩

びょうぜ・なつわどのしょうきさま■鹿瀬町平瀬・夏渡戸

厄よけの祈りをこめたネガイワラ

 深雪の中にも春に息吹がきこえてくると、奥阿賀の村々では四百年の伝統をもつ鍾馗祭が始まります。
 日出谷駅に下車、阿賀野川にかかる平瀬大橋をわたると鍾馗さまを祭る平瀬集落です。祭りの朝、近郷近在の人々がネガイワラを持って集まると、若者と年寄りが汗を流してワラ人形の鍾馗さまを作りあげていきます。 お坊さんが入魂のお経をあげ、カン、カンと先ぶれの鉦が村中に鳴り響くと、2.5メートルにも及ぶ鍾馗さまはヨーイヨイのかけ声とともにかつぎあげられ、お堂に納められます。
 平瀬から越戸峠をめざして山道を登ると、夏渡戸集落の村境に、古い形態を残すといわれる珍しい男女一対の鍾馗さまがあります。小ぶりでかわいらしく、かつては村境の杉の立木に祭られていましたが、今はお堂に納まっています。
 厳しい自然、風土から伝えられてきた村人の身近な鍾馗信仰は、集落の迎春の行事として今も脈々と受け継がれています。

 



■平瀬の鍾馗様

 


■夏渡戸の鍾馗様
 

■データ
・平瀬の鍾馗さま
 平瀬集落 平瀬鍾馗祭 2月11日
・夏渡戸の鍾馗さま
 夏渡戸集落 夏渡戸鍾馗祭 3月13日

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